〒579-8046 阪府東大阪市昭和町11番13号
ワイズマシンで製作する精密切断機、試料切断機での切断サンプルの実例を写真と切断の概要や考察を交えてをご紹介します。
お客様に「実際にどのようなものが切断できるのか」や「どの程度のサイズなら切断可能か」などのご質問を受けることが有ります。
そういうお客様にご参考になればと、【切断サンプルのご紹介】のコーナーを設けました。
実際のお仕事では切断しないようなものでも参考のために「こんなものが切断できます」と言うかたちでご紹介していきます。
これから随時、更新していきますので時々でも目を通して頂きましてご参考にして頂ければ幸いです。
尚、お客様のプライバシーを考慮し切断サンプルとしてご紹介する物は一般に入手しやすいものとなりますのでご了承ください。
お客様より特別に許可頂けた場合にはご紹介させて頂きます。
使用している切断機に関しては、そのサンプルを切断する時に使用が可能であったものですのでデータに表示している切断機でないと切断できないと言うわけでは有りません。
また、切断の時間もゆっくり切断しておりますので参考程度としてください。
ベアリング 6210Z を切断しました。
ベアリングのサイズ
外径 ・・・ 90 mm
内径 ・・・ 50 mm
厚さ ・・・ 20 mm
使用した切断機 ・・・ 小型切断機 ワイズカッター YSC-10 型
切断時間 ・・・ 約 75 sec
使用砥石 ・・・ disco社製 WA120NB10 255×1.2×31.75
クランプ方法 ・・・ 標準ダブルバイスにて立ててクランプしています。
実際にアッセンブリされたベアリングを切断する事はあまり有りませんが、切断能力を確認頂くために切断致しました。切断時にベアリングの鋼球が動くために鋼球自体の切断面は少し荒れますが、内輪、外輪、シールド板もきれいに切断できました。
LMガイド(リニアガイド)レールを切断しました。
LMガイドレールのサイズ
幅 ・・・ 34 mm
高さ ・・・ 28 mm
使用した切断機 ・・・ 小型切断機 ワイズカッター YSC-10N 型
切断時間 ・・・ 約 60 sec
薄片の切断は、約 120 sec
使用砥石 ・・・ disco社製 WA120NB10 255×1.2×31.75
クランプ方法 ・・・ 標準ダブルバイスにてクランプしています。
薄片の切断は片側のバイスのみ使用しクランプしています。
LMガイドレールを切断しました。写真の上段左側の切断面は乾式の高速切断機での切断面です。右側がワイズカッターでの切断面になります。
写真下段はLMガイドレールを切断して薄片を採取しました。薄片の厚みは1.0mmにて切断しています。薄片を切り出す場合は片側のバイスでしかクランプできないため、保持していない切り落とし側を確実に切断するためにゆっくりと切断する必要があります。
コバルトハイス鋼2枚刃エンドミルを切断しました。
エンドミルの直径 ・・・ φ24
エンドミルの材質 ・・・ コバルトハイス鋼 (HSS-co)
エンドミルの表面処理 ・・・ チタンコーティング (TiN)
使用した切断機 ・・・ 小型切断機 ワイズカッター YSC-10 型
切断時間 ・・・ 約 130 sec
使用砥石 ・・・ disco社製 GC120NB10 255 × 1.2 × 31.75
クランプ方法 ・・・ 標準ダブルバイスにてクランプしています。
コバルトハイス鋼2枚刃エンドミルを切断しました。
刃径(φ24)とシャンク径(φ25)が違うのと、刃のスパイラルによりクランプ接触面が安定しないため、クランプの際に調整板を使用しています。
切断面は切断砥石のソーマーク(筋目)は入っていますが、焼けも発生しておらず良好な切断面が得られました。
六角穴付きボルト(キャップボルト)を切断しました。
ボルトのサイズ
M12×25
ボルトの材質 ・・・ SCM435
使用した切断機 ・・・ 小型切断機 ワイズカッター YSC-10S 型
切断時間 ・・・ 半分割り 約 55 sec
薄片の切断 約 160 sec
使用砥石 ・・・ disco社製 WA120NB10 255 × 1.2 × 31.75
クランプ方法 ・・・ 標準ダブルバイスにてクランプしています。
薄片の切断は片側のバイスのみ使用してクランプしています。
六角穴付きボルト(キャップボルト)を切断しました。写真の左側は半分割りで右側が採取した薄片です。
最初にダブルバイスにてクランプし半分割り切断を行い、その後片側バイスをクランプしたまま横移動させて薄片を採取しました。薄片の厚みは1mmにて切断しています。 片側クランプのため薄片の最後の切り落とし部分に微少な切り残し部分が発生しましたが、面は焼けの発生も無くきれいに切断できています。
ステンレスボルトとステンレスナットを切断しました。
ステンレスボルトのサイズ
M12 × 30
ステンレスナットのサイズ
M12
使用した切断機 ・・・ 小型切断機 ワイズカッター YSC-10S 型
切断時間 ・・・ ステンレスボルトの切断 約120 sec
ステンレスナットの切断 約 30 sec
使用砥石 ・・・ disco社製 WA120NB10 255 × 1.2 × 31.75
クランプ方法 ・・・ 標準ダブルバイスにてクランプしています。
ステンレスボルトを縦半分割り切断とステンレスナットを半分割り切断しました。ステンレス材は粘りが有るため、切断しやすい材料ではありません。切断面にはソーマーク(筋目)が目立ちますが、焼けの発生やカエリの発生も無く切断できています。
キーレスドリルチャックを切断しました。
ボディ部の直径 ・・・ φ50
チャック部の縦寸法 ・・・ 36mm
ドリルチャックの材質 ・・・ 不明
使用した切断機 ・・・ 小型切断機 ワイズカッター YSC-10N 型
切断時間 ・・・ ボディ部輪切り切断時 約 150 sec
チャック部縦切り切断時 約 200sec
使用砥石 ・・・ disco社製 WA120NB10 255×1.2×31.75
クランプ方法 ・・・ 標準ダブルバイスにてクランプしています。
キーレスドリルチャックを切断しました。ドリルチャックの材質は不明ですが焼き入れ処理されたもので、切断負荷としては結構大きいものですがワイズカッター 小型切断機シリーズで十分に対応可能です。
切断時間は少し長めですが切断面には焼けの発生もなく切断できています。またチャック部もきれいに断面形状が確認できるような切断ができています。
栄養ドリンクのガラスびんを切断しました。
ガラスびんのサイズ
外径 ・・・ 45 mm
ガラスの厚さ ・・・ 2.3〜3.1 mm
びんの長さ ・・・ 123 mm (キャップを含む)
使用した切断機 ・・・ 小型切断機 ワイズカッター YSC-10 型
切断時間 ・・・ 輪切り切断時 約 150 sec
縦切り切断時 約 200sec (キャップごと切断)
使用砥石 ・・・ disco社製 GC120NB10 255×1.2×31.75
クランプ方法 ・・・ 標準ダブルバイスのガラスびんの接触面に木片を貼っています。
(バイス締め付け時のガラスびんの割れ防止)
この手のガラスびんの切断はカケが発生しやすく、あまり早く切断しますとすぐにカケてしまいます。本来はもっと薄い切断砥石で切断する方が良いのですが、できるだけ標準的な砥石で切断できる様子をご覧いただくため1.2mm厚の切断砥石を使用しました。
このようなガラスびんを切断する場合は、ゆっくり切断する少しのテクニックとクランプの際に木片などの緩衝材を使用したり、その他少しの裏技を使うことによりきれいな切断が可能です。
とは言え、熟練の域などと言う事では無く、少し慣れれば簡単に切断が可能です。
南京錠を半分割り切断しました。
南京錠のサイズ
錠本体 45mm × 37mm
フック部 φ7
南京錠の材質
錠本体 真鍮
フック部 SUS304
使用した切断機 ・・・ 小型切断機 ワイズカッター YSC-10 型
切断時間 ・・・ 約 150 sec
使用砥石 ・・・ disco社製 WA120NB10 255 × 1.2 × 31.75
クランプ方法 ・・・ 標準ダブルバイスにてクランプしています。
南京錠を半分割りにて切断しました。
ロック状態でクランプしてそのまま切断しています。このような真鍮とステンレス材を一緒に切断するには切断砥石が最適です。
微少なカエリは発生しますが、切断面には焼けも発生しておらず断面の形状検査などを行う場合などにご使用いただけます。
精密切断機、試料切断機の専門メーカーとしてさまざまな素材に対応し、分析・開発から生産用途の切断作業にも「こんな切断機が有ったら」を形にして標準機から特注機まで柔軟な発想でご提案します。
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