特注切断機の製作事例

  試料切断機の特注機

 

@ お客様のご要望

  • 現在使用している他社製精密試料切断機の更新と言うことでお話を頂 きました。
  • 現在の切断機はバイスを前後させて切断する手動式精密試料切断機ですが、スライド部やバイスの締め付け部にスライド部やバイスの締め付け  部 にガタが大きく安定した切断ができない。
  • 切断する試料が材質の多様化、大型化してきているので剛性が高く、メンテナンス性を考慮した切断機を導入したいとのことでした。 

A 問題点の考察

  • バイスの前後移動アリ溝摺動面が切粉が混入した切削液により摩耗しているためガタが発生し直角度も保たれていなかった。
  • ベッド面に傾斜が無く、また送りギアとベッド面との距離が無いためにギアの一部がたまった切粉の中に埋まる状態で摩耗が著しい。
  • バイス自体の剛性が無く、ガタの発生により試料を安定して固定できない。
  • 大型試料の切断には、砥石径、モーター馬力共に不足している。     

          

B 企画・ご提案

  • より長期間ガタの無い安定した切断を維持するため、バイスを固定式で切断砥石をスライドさせる構造とし、切粉の影響がスライド面に与える影響を極力避けるためにスライド部を上にしたユニークな構造としました。 もちろん剛性には十分配慮しています。またスライド部は耐食性にもこだわって黒色硬質メッキを施したステンレス製リニアガイドレールを採用しました。
  • 切粉のたまりを少なくしメンテナンスの工数を極力減らすためベッド面に傾斜をつけた構造としてステンレスで製作します。
  • バイスを長期間安定した性能を維持できるように剛性にも考慮しステンレスで製作します。
  • 最大切断径 φ80 に対応するため、切断砥石径 φ305 、モーター容量を3.7Kwとします。 

   

C お客様の追加ご要望

弊社の企画・ご提案に対してはご満足頂きましたが、追加でのご要望がありました。

  • 切断は自動化し、手動でも切断できるようにして欲しい。

                    ↓ 

「電磁クラッチにより切替可能とし、自動切断はインバータで速度制御可能としました。」

 

 

  • 長尺試料を受けるために補助バイスを付けて欲しい。

                    ↓

 「ダブルバイスの右側に位置変更が可能なバイスを1基追加しました。」

  

D ご発注

お客様の追加ご要望を踏まえ最終お見積の上、ご発注を頂きました。

E 製作・納品

 こだわりをもって製作し、写真のような切断機が完成しました。バイス部・ベッド面・砥石カバーはステンレスで製作しています。その他塗装部以外は無電解ニッケルメッキを施して防錆対策にも考慮しています。

写真でもわかるようにベッド面がすっきりしており切粉の清掃も容易に行えます。

正面・側面・天井部は安全性を考慮した透明板を採用しておりますので、室内照明だけでも明るい作業環境を提供致します。

納品後の調整、試運転も責任を持って行わせて頂きました。

 

 

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* 撮影のため正面と側面の透明板は外しています。