チップソーとは丸鋸の刃先に超硬合金のチップをロー付けしたものを言います。
従来チップソーは木材や合成樹脂の切断や草刈りなどに使用されることが多かったのですが、超硬合金チップの刃先形状や研磨角度や対応回転数を変えることにより、軟鋼材、非鉄金属などさまざまな材料の切断に対応しています。

ワイズマシンで製作する切断機に使用する場合は、主にアルミ、銅、合成樹脂などの生産現場で使用される切断機に使用します。
精密試料切断においては切断時に発生するソーマーク(切断すじと言われるもの)が切断砥石よりも大きいため、ほとんど使用されることは有りません。

チップソーは衝撃に弱く、硬脆質の材料(焼成後のセラミックや石材など)は切断できません。
しかし、軟鋼材やアルミ・銅などの切断には高能率な切断作業が行えるためそれらの切断作業現場では用途に合わせたチップソーが多用されています。
また、チップソーは高熱が発生するような状態で切断すると極端に切れ味が低下します。
そのため場合により切削油を噴霧して切断の必要が有ります。切断砥石のように切削液を多量にかけながら切断する事はかえってチップを傷める原因ともなるため、ほとんどされません。

 

チップソーの特徴

チップソーの特徴としては、チップが磨耗して切れ味が低下した場合に再研磨が行えることにあります。
ほとんどのチップソーが数回の再研磨が可能ですが、まれに再研磨できないタイプも有ります。
再研磨はチップソー製造メーカーや再研磨専門業者が有り、それぞれのノウハウで新品に近い状態に再生が可能です。
また、チップそのものが破損した場合はチップのみを新品にロー付けし直すことも可能です。

 

ご使用に当たっての注意

チップソーは衝撃などによりチップが欠けたり、外れたりして重大な事故を起こす危険性が有りますので、安全カバー対策などチップソーの特性を良く理解した機械メーカーの専用切断機を使用してください。
お手持ちの汎用切断機にテスト的に取り付けて切断してみるなどの行為は重大事故発生の要因となりますのでご注意ください。
チップソーは正しく使用すれば、安全で高能率な切断作業ができる切削工具です。
チップソーの選定に関しては、安全対策を含めて刃先形状や研磨角度など製造メーカーに、よくご相談の上選定されることをお勧めします。

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精密切断機、試料切断機の専門メーカーとしてさまざまな素材に対応し、分析・開発から生産用途の切断作業にも「こんな切断機が有ったら」を形にして標準機から特注機まで柔軟な発想でご提案します。