ワイズカッター 標準切断機の中でバイス横移動装置が付いているものに関して、バイスの動きとその特長についてご説明いたします。

ワイズカッター 標準機種では、YSC-10S型・YSC-10NK型・YSVS-12、14型

また、タイアップ機種のPWC-2500型、LBC-2511型などに装備されております。

横移動装置のない標準バイスは下図のように両側のバイスが固定で前後方向(切り込み方向)にしか移動できません。

大部分の切断作業はこの標準バイスで対応が可能です。異形試料の切断も頻繁に無い場合はバイスの口金部分にスペーサーを入れるなどの工夫で対応できます。

YSC-10型バイス部.jpg

横移動装置が付いている機種は下図のように右側のバイスが50mm移動可能になっています。

横移動はバイステーブルの右側にある、手動式回転ハンドルにより行います。ハンドル1回転で2.5mm移動します。目盛りは50等分で刻んでありますので1目盛りで0.05mm移動します。
但し、ねじの特性上バックラッシが有りますのでご注意ください。

YSC-10S型バイス部.jpg

右側バイスを移動することにより、図のようなフランジの付いた異形試料のフランジ部分を逃がしてクランプするような作業が容易に行えます。異形試料が頻繁にある場合は重宝いたします。

また、右側のバイスでクランプした状態でバイスを横移動させると切断位置の設定が容易になります。

薄片試料の採取も右側バイスでクランプした状態で切断砥石方向に必要量を送り込んでから切断することにより採取が可能です。

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精密切断機、試料切断機の専門メーカーとしてさまざまな素材に対応し、分析・開発から生産用途の切断作業にも「こんな切断機が有ったら」を形にして標準機から特注機まで柔軟な発想でご提案します。